オーナーブログ

2014.02.05

【 他力本願 】

最近の自分の在り方に連動して、「必要なときに必要な出会いがある」っていうのをずっと強く
 
思っているわけですが、今回うちのお店のスタッフの子に九州まで講習を受けに行ってもらいました。
 
自分自身強く感銘を受けたからそこに行かせようと思ったわけですが、このことについて…。
 
 
たぶん少し前の、おそらく1年半前の自分だったら「他力本願」じゃねーかみたいに思ったんじゃないかと思います。
 
「自分のスタッフなら自分で育てれば良いんじゃないの」って感じ。
 
でもお店の職人的オーナーから、本当の意味での経営者的オーナーに変わっていくというセミナー等を経ての、
 
プロセスの中で、【自分の使える時間は有限である】ってことを強く思うに至った訳です。
 
 
 
餅は餅屋という言葉があるように、
 
餅は餅屋
【読み】もちはもちや
【意味】餅は餅屋とは、何事においても、それぞれの専門家にまかせるのが一番良いということのたとえ。
    また、上手とは言え素人では専門家にかなわないということのたとえ。
 
 
すべて自分でやれるわけが無い、だったらその道おいて卓越した方に任せるのが一番早い。
 
すべて自分自身で出来なければ成功できないなら、
 
ほんの限られた人にのみ、その道は開かれてるって事になります。 
 
 
でもそうじゃないって事が今では少しわかったというか、実際自分ですべて抱えるのは、
 
はじめから無理(汗)、というか美容師は職人であり接客業であり、さらにオーナーであるには
 
やることがありすぎて時間が足りないのは当たり前なんですよね。いかに経営者として、職人から
 
転身できるか、職人であり続けるなら経営を誰かに任せなければならない。
 
でもね、自分に関わったすべての人間を幸せにするなら、
 
経営をして舵取りをして利益を出していかなければならないんですよね。 
 
サッカーで言うならボランチですね。
 
コントロールできるべきが経営者なんでしょうね。
 
 
 
出来ることはなるべくアウトソーシングして、やらなければいけない業務から開放されれば、
 
出来た時間を使って、どうお店を舵取りしていくかの設計をする時間に使える。
 
 
すべてを自分でやりきろうとして、結局時間はかかるし、精度も低い、それじゃ駄目なんですよね。
 
外注であってもそれがベストなら、それをうまく使ってお店を軌道に乗せていく。
 
 
これが、本当に経営してるって事なんだなって。最近強く思うわけです。
 
 
 
1年半前に良く思っていた【他力本願】という言葉。
 
 
うちのスタッフの子を今回の講習に行かせる事も以前なら、他力本願だと思っていた自分。
 
 
他力本願という言葉の本当の意味を理解していなかったんです。
 
 
「他力本願」と言われたら、どんな解釈をするでしょうか? 
 
 
多くの方はおそらく、「人の力を借りてなるようになるだろう・誰かが何とかしてくれるだろう」的な、
 
そんな意味にとるのではないでしょうか「他力本願」という言葉について、今では「人まかせにする」 
 
という意味があまりにも広く定着してしまっており、辞書にも「他人まかせにするということ」
 
という意味が載っていますが、本来はまったく違った意味を持っているそうです。
 
 
ネットで調べてみたところ、
 
 
たりき‐ほんがん〔‐ホングワン〕【他力本願】
 
1 《他力(阿弥陀仏)の本願の意》仏語。自らの修行の功徳によって悟りを得るのでなく、
 
  阿弥陀仏の本願によって救済されること。浄土教の言葉。
 
2 《誤用が定着したものか》俗に、自分の努力でするのではなく、他人がしてくれることに
 
  期待をかけること。人まかせ。
 
 
 
このように、実は「他力」というのは「他人の力」ではなく「仏の力」らしい。
 
「他力本願」というのは、思いどおりにならない人生に対してじたばたせず、
 
「自分が、自分が」という自己中心的な考えを捨てて、自分の仏のはたらきにまかせて
 
生きることを意味する。
 
 
ハッとしました。
 
 
思い通りにならない人生、じたばたせず、自分に訪れたご縁に感謝し、
 
その関わりの中から、おのずと自分に必要な教えが向こうから来てくれてる。
 
信じて進んだ道に、おのずと仏様の力が働いて導いてもらってるんだなあって。
 
 
すべての出来事に感謝し、今自分に出来ることを粛々とこなす。
 
そうすれば救済される。
 
 
そうなんですよね。
 
 
真理ですよね。深い。
 
 
 
人生半分、自分はまだまだだなあと思うわけです。