オーナーブログ

2013.09.20

★美容師目線と経営者目線

最近の経営セミナーで勉強してきて、これからのうちのサロンの方向性をまとめた文を覚書として文章にまとめてみました。
 
★美容師目線と経営者目線
 
美容師というプレイヤーと美容室を運営する経営者は別の仕事という事。
当たり前だけど美容業界はそれが当たり前じゃなくプレイヤーが普通に
そのまま経営をプレイヤー目線でしてしまうという怖さ。
 
サロンの上に立つとおのずと経営的な視点が必要にはなる。
経営者ではなくても店長レベルで自分自身がプレイヤーとして売上を
上げ続ける事がしんどくなってきた時に経営者としてのスキル
(下の子を育てて売上をあげさせれる育成等々)が有ればそこで会社に貢献できるし、
独立するにしてもそれがないと、経営者目線が無くプレイヤーとして独立すると
必ず見えない壁にぶち当たりしんどい思いはする。
 
マンツー経営でスタッフを使わず小さなサロンを細々やってくならOK だとは思うけど…。
 
プレイヤーとして頑張りつつ、学ぶ機会があるなら経営スキルを学んだ方がいいと思う。
やはり技術を追求してある程度の技術レベルに達したとして、それを自分が長い年月
かけて培ってきた技術を若いスタッフの子が同じだけ時間かけて育つの待ってられますかってことだ。
 
現実そんなに待てないですよ。経営者的に。スタッフの子達にしてもしかり。
 
そんなに長いこと勉強しなきゃ美容師として成功できないとしたら、途中で心折れて当たり前。
早い段階で成功体験積ませて早い段階でスタイリストデビューさせてお互いに幸せになって
いく道を探らないとなんの為にやってるのかわからない。
 
誰でも美容師目線で言えば卓越したプレイヤーになりたいと思う。
 
技術を追求している人間なら皆しかり。
 
でもそんなに卓越したプレイヤーじゃなくても有る程度の売り上げは上げれる。
100万プレイヤーならそんな卓越した技術がなくても、誤解を恐れず言うなら
仕組みを使えばすぐだと思う。経営者的には100万プレイヤーが何人かいた方が
リスクは少なくて、200万とか300万あげれるようなカリスマはいずれ独立だ。
 
独立していなくなるから会社は衰退する。これの繰り返しだとちっとも会社は成長していかない。
いくらカリスマでもずっと続けられるわけじゃない、いつか疲労困憊して売上を上げれなくなる時が来る。
 
そうなった時にどこで自分の価値を見いだすか。若い子に技術を譲ってマネージメントに回る。
 
行き着くとこはやっぱりそこになるんじゃないかと。そういった意味では早い段階で若いスタイリストに
道を譲ることが出来て若い子が早く稼げるようにしてあげるってことが急務。
でも自分の中で譲れない技術感がありすぎるとそれがどんどん出来ない方向に行ってしまう。
技術をすればするほどそのスパイラルに陥って経営的に考えられなくなるんですよね。
 
そうは言ってもやっぱり美容師は技術が好きで…。自分も本質はそうです。追求したい。
 
でも最近シフトしているのは、お客様に対して技術的になるべく失敗せず
良い物が短時間で提供できるツール。そこが判断基準。
卓越していなくても不器用でもある程度修練すればお客様に納得していただける
クオリティーを出せる技術。
 
それをクリアしているものをうまくツールとして使い早い段階で若いスタイリストに
成功体験を味わってもらうってことが大事かな。
 
 
卓越した技術はどこまで行っても自己満足で、好きならどんどん追求すれば良いとおもう。
 
でもそれをこれからの若いスタッフに求めようとしてもそれは無理で、
(中にはデキる子もいますよ。でも数は少ない)若いスタッフが私にはそこまでの卓越した技術は
無理だって思ってしまったらその若いスタイリストは離脱してしまう。
 
すべてのスタッフが同じように頑張れるかって言ったら頑張れないんだと思うんです。
 
卓越したプレイヤーじゃなくても売り上げがあげれるんだよ。ってのを実例として見せれて、
それでこれからの未来が安心だって思えるような環境を作ることが、いろんなレベルの
これからのスタイリストを育てる意味で早いんじゃないでしょうか。
 
今の美容室環境の在り方が今まで代々グレーな状態で引き継がれてきてそれが当たり前になってる。
 
そこを改善しここにいたら幸せになれる。
 
この会社でずっと働きたいって思ってもらえるような環境を作ることが目標。